死ぬまでにやりたいこと5つ
初夏の研修でのテーマです。「死について考える」
10分程度の時間で、まず、5つ挙げることを課題に出されました。
その5つには順位をつけます。
先生は、
「もし死ぬのが10年後だったら。順位は変わりますか?」
先生は
「では、死ぬのが1年後だったら。順位は変わりますか?」
先生は
「では、死ぬのが1ヶ月後だったら、順位は変わりますか?」
最後に
「では、明日死ぬとしたら、順位は変わりますか?」
当然、内容が完成できる期間もあるので
長期戦での計画は実施できなくなります。
なるほどなるほど。順番は変わるね。
この研修の少し前に、
美容院で読んだ雑誌の中に、
つんくさんの奥さんの記事がありました。
つんくさんが癌になってからの家族として奥さんが支えてきた日々が書かれていました。
その中に、奥さん自身が死ぬまでにやりたいこと100個書いてみた、という内容がありました。
100個、なかなか書き上げられない、と書いてあって
私も早速家に帰って、100個書いてみようと手帳に書き出しました。
すると、せいぜいかけて20個。
案外、やりたいことってそんなにないのかなあ、なんて思っていました。
先に、そんなことをやっていたので、5つくらいは適当にすぐかけました。
ただし、死ぬ時期が変わってくるともちろん優先順位は変わってきます。
なるほど、こうやって考えると、何が一番大事だと思っているのか
わかりやすいなあ、などと思って、
研修の意図は、意思を持って生きていくことや、大事なものを発見することか
と、勝手に解釈を始めていました。
すると、先生は
「みなさん、いろんなやりたいことがたくさんかけたようですね。
でもね、
患者さんの中には、やりたいことを思いつかない人もいるんですよ。
死ぬことが目前に迫って、
何にもやりたいことがない。
でも、その人の最後までを、その人の気持ちに寄り添って
やりたいことも何も思いつかない、
その人のそばで支えてほしい」
と。
難しいお題だけど
本気でそうやって寄り添ってくれる人がいれば
最後は寂しくないのかもしれない。
今日、病棟のスタッフの一人に乳がんであることを
伝えました。
驚いていましたが、
もしも。万が一。
終末期のこの病棟に来ることがあれば、
担当になってもらえますか?と聞くと
「もちろん。ちゃんと、君の子供たちをハグしてあげる。それは私しかできない」
と言ってくれました。
きっと、本当にそうしてくれそうだな
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