伝え方

仕事の帰りに同僚とインドカレー屋に行きました。

一人の日本人を除いて、従業員は全員「ナマステー」


メニューの5段階の辛さの中、私は4番目の辛さ「大辛」

同僚は5番目の辛さ「激辛」


ナマステ店員さんに「ヤメタホウガイイヨー」と忠告を受けながらも注文。


「オオカラー」「ゲキカラー」と置かれたカレーを食べ比べてみたけど

違いがわからない(笑)


同僚は入職した時期もほぼ同じで、時々食事に行ったりしている人です。


乳がんの診断を受けた日の夜勤で一緒だったので

彼女には伝えました。


事情を知る数少ない人の一人です。


実際、今後職場でどんな風にみんなに伝えるべきか

相談しました。


手術までまだ約1ヶ月以上あります。

あまり早く病名を知ると、働きづらさが出てくるのではないかと思うことと

早く病名を伝えないと、休職中の引き継ぎや今後のチーム活動に影響が出ることが心配であること


もし、よくない方向に進んだとき、


職場で抱える患者さんはターミナルの人で、そこにも大きく心を砕いているのに

同僚が癌で、もし、、もしも、旅立つことになったら

辛い思いをさせてしまうのではないかとか。


ホスピスのスタッフは根が真面目な人が多くて

好きとか嫌いとかに関係なく

人の最後を、看取りを、全面で受け止めようとする人たちであることを

普段からよく知っているだけに


普段担当の患者さんを看取る時にもしんどい思いをしているのに

そんな迷惑をかけてしまうことが

申し訳ない。


そんな思いを伝えました。


どうやってみんなに伝えよう。

伝えられて困ったりするんじゃないだろうか。


大事なことを伝える時


伝える人は、伝えられる人の、表情や応答の仕方、小さな仕草まで

実はきちんと頭で分析できていて

受け止められたのか

受け止められなかったのか


案外、ちゃんとわかるような気がします。


逆に、伝えられる時、

受け止めるだけの覚悟ができていないと

またそれも相手には、見透かされているような気もします。


「言い方」ってあると思います。

心が言葉に乗れば、言葉が不格好でも伝わるし

心が言葉に乗らなければ、

綺麗な言葉でも、伝わらない。


でも、そんな細部を見抜ける

人の能力ってすごい


相手の心の中はわからないはずなのに


伝わるってすごいなあ。

ホスピスナースのカルテ

ホスピスナースです。 乳がんの診断を受けました。 変わりゆく心と体の変化を綴っていきます。

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