泣く

いつからか、初めてのおつかいで泣いてしまう。


昔は全然泣かなかったのに。

冷たい人間やって言われたなー。


でも、嘘泣きはできなかった。


感情が薄いのかなーっても感じてました。


この前、病棟のスタッフの一人に乳がんであることを伝えました。

チームのサブリーダー。


まだ全員には伝えていなくて、どんな風に伝えようか迷いながら、

でも、今後のこともあるし、と話すために時間を取ってもらいまいした。


自分の中では、それなりに整理もできていて、

報告するつもりで話しました。


なのに、


涙がこぼれた。


何故だろう。


どこかに不安があったのか。

どこかに恐怖があったのか。

気持ちをコントロールできていると思っていたのは

かいかぶりだったのか。


でも、泣くことは、そう悪くない。

ホスピスに来て、知ったことの一つです。


涙を流すという機能を人間につけてくれたのは

そこに意味があるんだろうと思います。


泣けばいいというものでもないし、

それは感情の指標にはなりませんが


気持ちを押し殺さず、表出するということは

前に進むために

今を生きるために大事なんだと

感じることが多くなりました。



大切な人を失った家族さん。

「まだ立ち直れないの?」と言われ傷つき

「もう元気そうね」と言われて傷つく。


看取りをして、退院した後の家族さんが、

辛さを話せる人がそばにいるか、心配です。


もっと勉強して、

みんなのそばにいよう。








ホスピスナースのカルテ

ホスピスナースです。 乳がんの診断を受けました。 変わりゆく心と体の変化を綴っていきます。

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