復帰
1月4日から仕事を再開しました。
12月1日に右乳がんのため、全摘手術をして1ヶ月経ちました。
まだ、気持ちはぼんやりしています。
頑張りたいと思う気持ちと、
病棟を歩くたび、胸のスカスカした感触が
無くなった部分が胸の真ん中にあることを実感します。
患者さんの部屋のドアを開ける前は心を整えて
気持ちを患者さんに向けることを自身で確認して
訪室しました。
患者さんは、もっともっと辛い状況にあります。
いよいよ旅立ちの日も近く
過酷な治療を終えてきた方達です。
真剣に接しなければ失礼。
悪いものが無くなったのに
なぜこんなにこだわってしまうのか
自分でも不思議なくらいわかりません。
世の中には、腕を無くした方、足がない方、
様々な方がいるのに
洋服で隠れてしまう部分なのに
なぜ、もっとスッキリしっかり気持ちを切り替えられないのか。
もっと自分のことをタフだと思っていました。
往生際が悪い。
でも、
まだ人生は残っています。
励ましてくれる人もいます。
実際に乳がんの手術の後、頑張っている人もいます。
受容するまでもう少し時間がかかるかもしれないけど
受け止めたい。
無くすまで、あることの大事さはわからないと言いますが
本当ですね。
ストレスが癌の因子として言われていますが、
今までいろんな困難を自分なりに前向きに取り組んで
言ってみれば、がむしゃらに、走るように
いつ死んでも悔いがないのように
精一杯歩いてきて
ストレスを持っているという自覚もありませんでした。
もちろん、辛いことも、しんどいこともたくさんあったけど
それなりに前向きに克服してきたと思っていました。
でも、心が穏やかであったかと言われるとどうか。
方向が少し間違っていたのかもしれない。
もっと人を大事に
家族を愛し
いたわる気持ちが
必要だと思いました。
ずっと歩いていては
わからないこともあるんだと。
私はどんな人生を歩んでいきたいのか
まだまだ考える時間も残っているし
行動できる時間もあります。
今日の決断で明日を変えることもできる
だから
焦らないで
今日で終わりじゃない。
時々、休んで
ゆっくりつないでいこう。
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